戦後の高度成長期のワンマン社長のエネルギッシュな生き方を描く「当社別状なし」城山三郎

1977年発行

 

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社長の考えや行動によって

大きく動かされていく人々

 

「エコノミックアニマル」

と海外で揶揄された頃の

企業と組織と人々の内幕

 

ぐいぐいと引き込まれて

読みふけってしまう力の

ある本だったのたけれど

 

女性への視点や描き方が

あまりにも弱すぎて残念

 

印象的だったところ抜粋

 

ケインズの説を引用して

「投資市場の構成に言及して

 大部分を占めるのは

 現実の経済知識に疎い大衆であり

 

 データをつかんだプロ的投資家が

 ひと握りいても

 それら専門家はデータから目を放し

 無知な証券大衆が

 どう動くかに賭ける

 

 つまりは

 名無し草的な集団行動を

 生むことになる」