方丈記も福岡伸一さんも読めた本「無常という力」玄侑宗久

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「無常とは 

 けっして静的な諦念であるだけでなく

 ある種の安定を崩し

 当座のバランスは失っても

 一歩を踏み出す積極的な行動のこと」

 

「あはれ」とは

 うつろう時の流れの中で

 その姿にしみじみ感じ入る

 

「執着を棄て

 心が清らかになると

 五畳あまりが宇宙同様の広さになる」

 

「風流というのは

 もともと「揺らぐ」ということです。

 揺らぐというのは

 何かことか起こった時に

 毎回新鮮な気持ちで

 それに対応しようとする姿勢です」

 

 

福岡伸一

「絶え間のない分解と更新と交換の

 流れこそが

 生きているということの本質だった」

 

「生命を定義づけ、特徴づけるものは

 絶え間のない物質とエネルギーと

 情報の流れそのものだといえる」

 

「不変とは変化のことであり

 生命の恒常性とは無常性のこと」

 

「よいことも悪いことも

 悲しいことも楽しいことも

 あらゆることが

 動的平衡たる生命の流れの中では

 まもなく分解され

 流れの中に拡散していく

 

 それを

 むなしいと見ることもできるし

 ここに

 希望を見い出すこともできる」

 

「仏教では

 因果の存在を一方で認めつつ

 同時に起こる共時性にも

 目を向けてきたのだ」

 

           2011年秋